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2015年3月28日土曜日

【試合で勝負強くなるために緊張に打ち勝つ方法】澤田真琴さんの場合

様々なトップ柔術家が語る【試合で勝負強くなるために緊張に打ち勝つ方法】。今回は川越「Dragon's den」代表の澤田真琴さんです。澤田さんと言えば世界柔術選手権ベスト8など、現在も黒帯ルースター級で結果を残す強豪選手。そして2013年には全日本選手権では、他ジムが支部からの精鋭部隊で挑む中、単体ジムながら団体優勝を成し遂げ、その指導力にも定評があります。白帯、青帯が結果を残すジムでは、どう澤田さんはアドバイスを送っているのか、また自身が緊張に打ち勝つ方法とは!?

――まず試合前にご自身が考えていることを教えてください。
澤田 試合出場を決めた時から、「このままでは絶対勝てない」と思い練習を始めます。

――おぉ、これまでの選手と違い、少しネガティブですね。
澤田 弱いから、試合まで頑張らないといけない状況にするという理由です。試合当日も、会場にいる選手の中で「自分が一番弱い」と考えていくようにしてます。「今日は一体何点取られるのか、でも絶対一本は取られない」と考えます。弱いからやられて当然。でも、あれだけ頑張った練習期間があるのだから……という気持ちがあれば、20点取られようが30点取られようが諦めないでとにかくチャンスが来るように、もう少しだけ頑張ろうという気持ちに持っていきます。

――確かに、澤田選手は一本は取られていない印象があります。では、緊張したらどう対処していますか?
澤田 集中することです。今まで培ってきた練習・試合などの経験を試合で出すことだけに集中する。そうすれば余計なことを考える余裕を排除できます。

――なるほど。
澤田 ちなみに、緊張しないためには試合に出続けることも良いと思います。自分の場合は、総合の試合で緊張しないようにするために、柔術の試合に出始めました。柔術の試合は総合と違って殴られたりしないので試合慣れするにはもってこいです。おかげで柔術にはまってしまい月1回ペースで試合していました。

――では最後に初試合に望む方へのアドバイスを一つお願いします。
澤田 まず今まで自分に教えてくれた方の言葉を紹介しますね。

慧舟會の守山竜介先生
「どんな強い相手でも一本取られないように諦めないで頑張っていれば必ずチャンスは来るから頑張れ」

パラエストラ東京白井雷音さん
「試合で負けたって死ぬわけじゃないんだからテンパるな」

初試合は勝ち負けにとらわれず、練習したことを出せればいいと思います。うまくできたら勝てますし、失敗したら負けます。

でも負けても柔術人生が終わるわけではないし、次に同じ失敗をしないようにすればいいだけ。これからの練習の課題を見つけられて、さらに頑張ることができるので確実に成長できるのです。
練習だけして試合に出ないのは勿体ないと思います。

以上

川越「Dragon's den」
http://www.dragonsden.jp/