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2014年4月28日月曜日

【教えてハマジーニョ!JBJJFって最近どうなの?】第二回

連盟の大きい人、今回も教えて! という事で前回に続きJBJJFの中の人に質問をぶつけてみよう!コーナーの第2弾です。お答え頂くのはゴンググラップルでエリオ・グレイシーの首絞め写真が掲載されたでお馴染み(デモンストレーションで)ハマジーニョこと日本ブラジリアン柔術連盟理事&事務局長の浜島邦明さんです。

--IBJJF『世界柔術選手権』においての“黒帯カテゴリー”の出場資格について、過去の黒帯世界王者、昨年の茶帯世界王者は解るのですが、IBJJFランキング50ポイント以上の競技者ってなんですか?
浜島 IBJJFが定めたポイント大会で入賞(世界柔術、ヨーロッパ選手権、パン選手権、ブラジル選手権、アジアオープン、アメリカ選手権、南米選手権、その他の国際オープン)して、合計50ポイント以上の競技者が出場できる、という事ですね。大会ごとにポイント倍率も違うので注意が必要です。


順位別の
基本ポイント
大会別ポイント倍率年度別ポイント倍率
階級別:
1位– 9 pts
2位 – 3 pts
3位 – 1 pt

オープンクラス:
1位 – 13.5 pts
2位 – 4.5 pts
3位 – 1.5 pts
世界柔術 – 7x
ヨーロッパ選手権, パン選手権 – 4x
ブラジル選手権
, アジアオープン - 3x
アメリカ選手権, 南米選手権– 2x
その他の国際オープン – 1x
2014 – 3x
2013 – 2x
2012 – 1x

--単純計算で世界柔術階級別1位ならば、9ポイント×7×3=189。じゃあ、日本で開催されるアジアオープンで階級別1位だったら、9×3×3=81という事ですね!
浜島 いや、こちらのランキングポイントスケジュールは1/1~12/31となります。なので2015年になった時点で「WEIGHT OF THE YEAR」の倍率が「2015-3× 2014-2× 2013-1×」となります。もしアジアオープンが2014年9月開催で、世界柔術選手権が2015年5月開催の場合、9(1st)×3(アジアオープン)×2(2014年)=54ポイントとなります。なので今年2014年のアジアオープンで階級別優勝すれば問題なく来年の世界選手権には出場できます。


--例えば2014年のアジアオープン階級別2位、オープンクラス2位でも3×3×2=18、4.5×3×2=27で合わせて45ポイントで足らねぇ!! 足らないっすよ!! 
浜島 なので、2012年、2013年の入賞ポイントが重要になってきます。ただアジアオープンなので、今後は海外からポイント稼ぎで大物選手が参戦に来る可能性もあります。

--……きっつ。
浜島 当初、アジアオープンのポイント倍率は2倍だったのですが、IBJJF側が考慮してくれ“3倍”に変更してくれました。

--倍率2倍のブラジル選手権や南米選手権の方が勝ち上がるのは辛いと思いますけどね……。
浜島 そうかもしれませんね(笑)。今後は全日本選手権優勝でポイント貰えないか、と交渉はしていきます。

--そのアジアオープンは何時開催でしょうか?
浜島 実はまだ今年の会場が抑えられていない現状です。


--えぇぇ~、そいつは大変だ! 来年日本人が世界柔術出れないかも!?
浜島 毎年予約出来ていた東京武道館が、既に東京五輪決定の影響で。他にも都内の様々な大規模会場が抑えられてしまっています。もう毎日会場探しで奔走していますね……東京以外で開催する案も出たりしました。正直、交渉に苦労しています。

--どの辺りに苦労するのでしょうか?
浜島 連盟が正しく大会運営をしていても、他の団体が問題を起こせば“同じ柔術”と扱われてしまう。先日の関東選手権でも体育館側から「この会場で物販は禁止」「廊下でのウォームアップは禁止」と口酸っぱく言われました。うちは台東リバーサイドでは一度も物販したことないのですが、もしかしたら今後あの会場は使えなくなるのではないか、と思っています。

--ふとランキングシステムを見て気づいたのですが、IBJJF管轄以外のところで開催されているのはアジアオープンのみなんですね。
浜島 アジアオープンも、もちろん主催はIBJJFなので管轄内ではありますが、主管としてIBJJF以外が動いているのはJBJJFだけですね。これは初代渡辺会長、現中井会長がJBJJFを立ち上げ、基板を作り日本在住の柔術家の皆様が賛同し、日本柔術界が大きくなった賜物かと思います。

以上
※浜島さん、連盟に対する質問がございましたら、BJJPLUSが代わりに訊いてみます(個人批判とかじゃなければ)ので、ご応募お待ちしております!

BJJ PLUSへのお問い合せは
bjjplus2013@gmail.com