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2013年10月17日木曜日

将来の世界王者はココから!? 3団体によるキッズ交流戦の重要性その2

10月14日行われた『グラスコ柔術アカデミー』、『トライフォース五反田』、『トライフォース柔術アカデミー』の3団体による“キッズ交流戦”。昨日の記事では桑原幸一さんお話を紹介しましたが、本日は『トライフォース柔術アカデミー』のゼネラルマネージャー・新明佑介さんのお話をお届けします。新明さんは“キッズクラスの指導は僕の生きがい”と豪語するほど、キッズ柔術家の育成に力を注いでいます。

--現在、『トライフォース柔術アカデミー』には何名のキッズ生徒が通っているのでしょうか?
現在、25名のキッズ生徒が所属しています。

--交流戦を始めようと思った理由を教えてください。
以前よりキッズの“練習会”は定期的に開催していました。そして前回の『全日本キッズ選手権』で、交流のあるグラスコ柔術アカデミー桑原幸一先生、デラヒーバジャパン安井佑太先生と何気なく「交流戦しましょうか」とお話したことがきっかけでした。

--練習会だけではダメだったのでしょうか。
トライフォース池袋では週に2回(水・日)キッズクラスを開講しています。週に1回しか参加できない生徒、まだ3歳~6歳の幼い生徒も多数在籍しています。授業ではブラジリアン柔術の真髄であるポジショニングを中心に指導していますが、やはり試合を通した緊張感・感動を味わって欲しいんです。ただ、サブミッション(関節技・締め技)の習得には時間もかかりますし、危険も伴ないます。なので桑原先生・安井先生・トライフォース総代表の早川先生の協力の元、公式戦より安全性の高いポジショニング中心のノーサブミッションルールが完成しました。
--今後、この交流戦はどのように発展していくことを望んでいますか?
交流のある団体と定期的に継続開催していきたいと思います。自分の生徒や参加者には、まずはこのルールで『試合慣れ』をして欲しいと思います。このルールでの試合経験を生かして、JBJJFの公式戦に出場出来る生徒・結果を残せる生徒が増えて欲しいと願っています。またトライフォース新宿内でサンボ・レスリングのスクールを開講するSKアカデミーともこのルールで試合の交流が出来たらと考えています。SKアカデミー代表の吉澤昌先生も当日会場に来て頂き、大会をご見学していただきました。

--次は指導面のお話を。キッズ指導で大切な点は何処にありますでしょうか?
私は今年でキッズ指導歴7年になります。経験からキッズ指導で大切だと思う点は、生徒達のことを大事に思って“愛しているということを行動で伝える”ことが大事だと思っています。ちょっと臭くて恥ずかしいのですが(笑)。

--“愛”ですか。
愛ですね。怒って言うことを聞かせるのではなく、心を通わせて本音で付き合いたいと願っています。また生徒一人一人の良いところを見つけ、褒めることが大切だと思っております。たまに調子に乗せてしまうこともありますが、褒められる事・誇れる事があると自信になり学業や私生活でもいい影響が出るはずだと私は信じています。ブラジリアン柔術を通して自信を持つこと、変われることを経験して欲しいと強く願っています。私自身も小さい頃はどうしようもない子供で、サッカー部の顧問や周りの大人に沢山注意されて真っ直ぐに育ったと思っています、多分ですが(笑)。僕もそんな先生になりたいと思っています。

(写真提供:トライフォース柔術アカデミー